猫のフォルムは,何とも言えない可愛さと癒しがあります。特に,品よく座った「子猫の後姿」は天下一品です。どうぞ,一度,「子猫の後姿」で検索して見て下さい。何かを好きになるという我々の自由意志ではどうすることも出来ない感情が芽生えたら、素敵なことではないでしょうか。

 そうして,つくづく思うのは,こんな素晴らしい隣人を,目に見えるところに置いてくれた,この奇跡です。われわれは,子供に対して愛情を注ぐ,そして何の見返りも要求しない。この情念は,本当に貴いことだと思います。命を手に入れた刹那から,それに対して責任と義務が生まれます。そして,この無償の愛を経験するのです。命を守る,この行為が如何に尊く困難なことか。家では猫を飼えないので,YouTubeで動画を見るのですが,猫の可愛さが満載過ぎて,犬派から猫派になってしまいました。猫を可愛いと思い,こころが癒される。

 こういうことは,出会わなければ,心の中にうまれない感情です。これも命の大切さを学ぶことでもあります。子供はひまさえあればゲームなどに没頭しようとします。しかし,そこにはその子の感情を豊かにする材料はほとんどないでしょう。ほとんど我々は,ゲーム以外の何かからそれを得ているのは本当でしょう。子供を少しでも大人にする要素があるとしたら,何かを守りたい,何かを大切にしたいという感情の芽生えがその一つなのではないでしょうか。